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恍惚境裡にただ独り

浪漫を糧に生きています

現代神話

宗教、とりわけ仏教とサイバー的なものの親和性の高さに興味がある。そもそも曼荼羅は見るからに基盤のようだ。まあ、完全に感覚でものを言っている。 ジョーゼフ・キャンベルだっただろうか。コンピューターの中にはあらゆる階級の天使が並んでいる、細いチ…

兵士の休息

戦うために生まれた兵士が、祖国から離れた土地で、かつて彼の戦場であった空を見上げながら、ひっそりと死んでいこうとしていた。どうやら戦争は随分昔に終わったらしい。もう自分のことなど誰も覚えていまい…。 ある日、懐かしい日本語が聞こえる。おやこ…

緩やかに死にゆく飛行機

自然から授かった命に限りがあることは誰でも知っているが、科学から授かった命も技術者に見捨てられた時点で終わるという意味で有限であるとしたら、ますますその境目は曖昧である。 私は、部品の枯渇で緩やかに死んでいく航空機を知っている。 もう彼の仲…

夜明けの位置

今はGPSやレーダーがあるから座標として自分の位置を知ることができる。 それでも、水平線しか見えないというのは不安でしかなく、特に夜は艦橋から見える僚艦のささやかな灯だけが心細さを少しだけ紛らわせる。 夜は、空と海は完全に溶け合い、星座の中を航…